~ 前回までは ~
食糞癖が再発したクッキィ。悪夢の再来に備え平常心を保つことに専念する飼い主であったが、歳を重ね狡猾にもなったクッキィはなかなか現場を晒すことはなく、ひそかに独り堪能しているようにも見えるのであった。
クッキィの定期診察の折、「実は...」と幼年の頃の食糞癖、
そして食事制限を発端にしたその再発などを獣医に相談すると
「お腹が空いているんでしょうね」
と、やはり同意見。
賛否あるので一概には奨められないけど、という前置きをした上で提案されたのは炭水化物の摂取。
つまり体重の増加よりも食糞の改善に重きを置くのならば
より満腹感を得やすいようにするという狙いです。
そんな訳で日中留守にする前の朝メシ時に、およそ大さじ1杯程度のゴハン(米)を混ぜて
ちょっとした馬肉丼(肉と米の比率は逆ですが)を与えるようになりました。
その効果もあってか今現在では一層おデブちゃんになりながらも
その痕跡は見なくなりました。ただしよほど完璧に食べ尽くしていない限りは。
そんな実験にも似た日々の間、彼の「おかえりのチュー」に対して
大丈夫だろうとは思いつつも、毎日全力で阻止していたのは偽ざる心情なのでした。
さて、そんな無芸大食犬には我関せずな態度を貫き通す一方のありぃですが
数ヵ月前のこと、現在のソファに添え付けている犬用階段から降りる際
踏み外してほんの数十センチ落下するということが二度三度ありました。
目も不自由になってきたため、いつもの調子で降りたつもりが二歩目の前片脚が空を蹴り
バランスを崩した結果と思われます。
下に敷いたコルクマットのおかげもあって、特にケガをしたような素振りもなく
自分でも驚いているふうな感じをのぞけば問題もなかったのですが
後々足腰が弱ってきた時にも同様に無事とは限りません。
―― ちなみにありぃ本人よりも、たまたま近くにいて落ちたはずみでショルダータックルを食らわされたクッキィの方がよほど驚いていました ――
そんなことがあって、その犬用階段をもうワンサイズ大きくして
最上段をソファと同じ高さにすれば、降りやすくなるのではと思ってネットで探したところ
ソファの高さとジャストサイズで合うものを見つけたのですが
在庫切れのため入荷待ちの申し込みをするに留まりました。
ところがそんな入荷待ちの状態で月日は流れていったのですが
気づけば毎回慎重に顔を階段に近づけながら確認しつつ
一歩一歩慎重に降りるようになったありぃには、もう必要なくなっていました。
結局は過保護な飼い主の杞憂に終わったのであります。
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- 2018/09/28(金) 19:54:44|
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